« 島人の精神の位相メモ | トップページ | 『謎のサルタヒコ』 »

2016/07/26

太陽神の重層構造

 中沢新一が「アースダイバー(対馬神道14)」で描いている対馬神道の重層的構造をもとに、琉球弧の思考をトレースしてみる。

Photo_2

 太陽神としてのシャコ貝は子宮として、サンゴ礁という胞衣から動植物の生命を生みだす。

 新石器的世界になれば東方の「太陽(ティダ)の穴」から生まれると考えられるようになるが、これを海のどこかなのだから、もとは太陽と海は溶け合っている。だから、太陽神は海の女神とつながっている。ここで、津波とシャコ貝の口の開閉はつながるだろう。津波はシャコ貝を連れてくることからしても。

 スク寄りの頃、海は時化、雷が鳴る。海神は海の大地を揺らめかせ、蛇は霊力を喚起させて、スクを出現させる。


 新石器的世界では、太陽神は男神として、女神を日光で感精させて、天童を生む。ユタの祖だ。

 漲水御嶽の蛇聟入では、蛇と結ばれた女性は、三人の女性を生み、それぞれが神になったとも伝えられるが、ここに旧石器的世界観の残滓を見ることができる。

|

« 島人の精神の位相メモ | トップページ | 『謎のサルタヒコ』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87956/63388142

この記事へのトラックバック一覧です: 太陽神の重層構造:

« 島人の精神の位相メモ | トップページ | 『謎のサルタヒコ』 »