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2016/07/17

太陽の子から若太陽の化身へ

 後藤明は書いている。

 貝は古代人にとって特別な存在であった。古代ギリシャでは女神ヴィーナスがシャコ貝から誕生する。タヒチの神話では世界は巨大なシャコ貝の貝殻に入っていた。このように巨大なシャコ貝は世界を閉じこめておく器であり、それが開かれることによって天地が分離し、世界が開闢するとイメージされたのであろう。

 琉球弧でも人間はシャコ貝から誕生した。もっといえば、シャコ貝からサンゴ礁の海へ出て波間に顔を出した。そのシャコ貝は太陽の化身だった。ということは、島人は太陽の子というわけだ。

 これは按司たちの若太陽思想に引き継がれたのかもしれない。つまり、太陽の子が、太陽自身の化身を自認したということだ。


『海から見た日本人-海人で読む日本の歴史』

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