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2016/06/03

神の行路のプロット

 改めて、仲松弥秀が与路島の古老から聞いた神の行路。

昔世、神は、島の南端のヨシドマリ埼に接した立神(突出した岩島)から来臨された。神はこの立神に上陸され、そこからヨシドマリ埼に、そして上の稜線を辿ってオボツ山に、そこから村へ・・・(『うるまの島の古層』)

 ヨシドマリ埼の立神は、その周辺に住んだ島人にとってのかつての「あの世」だ。そこから、「村」へという場合、もうヨシドマリ埼周辺は関係がなくなる。これは、かつてヨシドマリ埼周辺に住んだ記憶を持つ島人がいるのでなければ、作為的な行路なのかもしれない。

 しかし、海上→立神→オボツ山だとすると、神の行路は、「遠隔化されたあの世」→「かつてのあの世」→「遠隔化されたあの世」→「かつてのあの世」→「この世」を辿りうることになる。

 また、この聞き取りは、前浜のクモデに来訪神の舟をつなぐという言われとは整合しない。さまざまな行路が考えられたわけだ。しかし、地上の「遠隔化されたあの世」と「かつてのあの世」を通過するということだけは確かなようだ。

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