« 岩崎卓爾「明和の大津波」録 | トップページ | ジュゴン儀礼の幻視 »

2016/05/08

「いとうみはやみり」と「暇乞い」 3

 たまたま『王府おもろとウムイ』を聴いていたら、なかば諦めていたものを偶然、見つけた。

 「ながり送(うーく)んざくぬウムイ」だ。

 ゆかてぃさみ 間切祝女や
 鐙引ち遊ぶ
 我どぅ ニレー神ゆ
 ザンぬ 口取やい 
 暇乞(いぅとまぐ)い

 「ジュゴンの 口を取って いとぅまぐい」。ザンの口を取って暇乞い。谷川健一が引いていた大宜味村謝名城のウンガミのウムイだ。谷川の出典元が不明なので、真偽が確かめられなかったものだ。

 これですっきりした。「いとうみはやみり」という以外の歌謡はあったということだ。

 cf.「いとうみはやみり」と「暇乞い」「いとうみはやみり」と「暇乞い」2


|

« 岩崎卓爾「明和の大津波」録 | トップページ | ジュゴン儀礼の幻視 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「いとうみはやみり」と「暇乞い」 3:

« 岩崎卓爾「明和の大津波」録 | トップページ | ジュゴン儀礼の幻視 »