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2016/04/05

ヨナとヨネ

 こんどは崎山理の考察、「日本語の系統とオーストロネシア語起源の地名」。

 崎山は、ヨネを地名にした例をたくさん挙げている。与禰(佐渡)、米生(筑後)、米田(美濃)、米内(睦中)、米子、米塚(肥後)、米原(肥後)、米川(周防)、米倉(越後)、米子(信濃)、米埼(睦中)、米沢(羽前)、米代(羽後)、米田(播磨、美濃)、米津(三河、遠江)、米原(上総)、米丸(加賀)、米本(下総)、米山(越後、岩代)。

 崎山によればこれらの名称は、稲作文化の軌跡と符合している。イネの穀実が「砂」から変化したヨネという言葉とともに伝播していったことを意味する。

 ここで立ち止まらなくてはいけないのは、これらの地名が「米」を冠することは、ヨネが穀実を表すことを意味するとしても、それは二次的なもので、初期の地名は、阿蘇で火山灰をヨナというように、その地の「砂」に類するものを意味し、「穀実」の意味を持つにおよび、「米」の漢字が当てられたという経緯だ。


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