満潮時の胞衣埋め
飯島吉晴は、『笑いと異装』のなかで、沖縄の胞衣について整理して、こう書いている。
沖縄では、通常、胞衣は竈の後ろの灰の中に紙やユーナの葉に包み、しかも満潮時に埋めるものとされている。
まだ思いつきの範囲を出ないが、備忘のため書いておく。なぜ、満潮時なのか。ぼくは、満潮時は、洞窟の穴が塞がるのと同じ、他界との出入口が塞がることと同じだと見なした。そこから考えれば、満潮時に胞衣埋めを行なうのは、子供が「あの世」へ引きずり込まれずに、「この世」へしっかり現出させるためと考えられる。その現出を促す呪術が「笑い」だ。
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