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2016/04/22

後産または胎盤の信仰(フレイザー)

 フレイザーの「胞衣」への言及。

 世界中の多くの地方で、臍の緒または更に一般的には後産は嬰児の兄妹もしくは姉妹である生きものと見なされ、あるいは子供の守護霊またはその魂の一部をなす物質的存在と見なされている。更にまた、後産や臍の緒とその主である人間の間に存在すると見られる共感的関係は、その子供の生涯を通じて彼の性格や職業に影響を与え、もし男なら彼をすばしこい木登り名人、上手な泳ぎ手、熟練した猟師、勇敢な戦士などに成長させ、もしまた女であるなら彼女を巧みな縫い手、上手なパン焼き女などに成長させるように、後産または臍の緒を処置する普及した習慣のうちに明らかに現われているのである。こうして、後産または胎盤に関する、そしてより狭い範囲では臍の緒についての信仰と慣習は、可移的例(tranferable soul)または外的霊(external soul)の普遍的信仰、およびその上に立つ慣習と驚くべき一致を示している。(『金枝篇(一)』)

 これは、ニューカレドニアのカナク人ではこうなる。

たとえば、胎盤を埋めた穴に命の木を植えるという慣習が大変広く見られることが知られている。その木は男が生きているあいだは花をつけるが、彼が死ぬと木も枯れてしまう。(『ド・カモ』)

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