「便所・産小屋」(宮田登)
全国的に知られている「便所」の民俗事例。
男女の一対を、便所を建てる時そこに埋めたり、内部に祀っておくというものである。便所参り、雪隠参りの習俗も、普遍的であった。正月と誕生後三日目と七日目に生児をだいて自宅と近隣の便所参りをする。便所は、正月と誕生という儀礼空間の中で意味を持っていることは注目されるべきであろう。
宮田登は、「便所」を「下肥のもつ植物の生命力を成長させる力」と結びつけて考えている。
母屋のナンドが出産の場として使われた。このナンドの機能は、本来母屋とは隔離された産小屋が果たしていた。
女性の血穢を不浄視する思想が、日本の近世社会には、南島を除いた諸地域の社会全体に普遍化していた(後略)。
女の家 女-ナンド-ナンド神-かまど神-祖霊
男の家 男-座敷-神棚-仏壇
「男の家」による「女の家」の浸食。
宮田は、荒神の名称は道教の影響が明らかであり、火の神を荒神と呼称する以前の形態があるのを指摘している。
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