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2016/02/16

始まりの場所の転移

 霊魂思考が駆動し始めると、トーテムや人間は「穴」から出現する。それは、始まりの場所であり、時間の起点を意味している。生と死が移行の段階にあるとき、主要な文物はそこからもたらされたと語られるようになる。トロブリアンドでいえばそれは「呪術」であり、マオリでは「入墨の技術」だった。

 他界が遠隔化されると、主要な文物は「穴」ではなく、かつての「あの世」からもたらされたと語られるようになる。琉球弧でいえば、久高島が「作物発祥の場」になる。これは、かつての「あの世」が、「穴」のように、遠隔化された「あの世」の入口と見なされるからだ。

 ぼくはサンゴ礁を、遠隔化された「あの世」と「この世」の境界と見なしたが、一方で、「あの世」の入口は、かつての「あの世」が担う側面を持つようになる。なぜ、来訪神は「地先の島」を足留りにして、やってくるのか。それは、そこが「穴」からの出現と同じだと見なされるからだ。

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