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2016/01/21

トビウオ漁の豊穣儀礼

 秋道智弥の「「東アジア・オセアニアのトビウオ漁」から。

1.カロリン諸島サタワル島

 10-3月。カトー・マガル(呼ぶ・トビウオ)

対象となるトビウオの模型を島に自生する植物でつくり、ココヤシの葉製のかごにいれて島の浅瀬にある特別の場所に沈め、呪文を唱えてトビウオの来游を願う(後略)。

トビウオの玉にはタコノミの実、胴体部は地面に着生していないタコノキの気根で幹からのびたものを用いる。尾には、シマハマグルマの幹で二又にわかれたものを用意し、これにタコノキの気根を突き刺す。胸鮨にはココヤシの完熟した実から芽吹いた二枚の葉。

地面に着生していないタコノキの気根が用いられることは、海の上を飛ぶトビウオとまだ地面についていない気根とが類似した性格をもつことを示すものであろう。

 この他、サタワル島では、カトー・イカニウォニウォルも行われた。「呼ぶ・サンゴ礁の魚」。

2.ポリネシアのクック所とうにあるアティウ。

トビウオの群れが産卵のために接岸することを祝う儀礼がおこなわれる。

 サタワル島の予祝儀礼は面白い。


『ヒト・モノ・コトバの人類学―国分直一博士米寿記念論文集』

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