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2015/10/08

ニウエの神話

 今年5月、日本は南太平洋のニウエを国家承認した。

政府は、15日の閣議で、南太平洋にある人口およそ1500人の島でニュージーランドの自治領としてきたニウエを、新たに、国家として承認することを決めました。(NHK)

 1500人といえば、与論島より少ない。認識を深めたいので、神話を挙げてみる。

 昔、人間はカニのように脱皮して不死の生命を持っていた。しかしある男が娘と結婚してしまうという近親相姦を犯してしまった。父の名前はティキ・マトゥアであり、娘はティキ・タマであった。これに近親相姦タブーの名称ティキが由来する。この後人は不死の生命を失い、行いを恥じた娘は次のように歌った。
 父のティキと娘は、近親相姦を犯し、
 月が死ぬときは、目覚めるために死ぬのだ。
 月は再び目覚めるために死ぬ。
 しかしネズミが死ぬと、永遠に死んだままだ。(『南島の神話』

 カニが脱皮するように人間も脱皮して不死だった。しかし、近親相姦を犯したために、人間は死ぬことになった。ネズミのように。

 この神話は、親子婚が禁止され、世代という概念を手に入れることと、死の概念を得ることが同じであることを示しているのだと思う。


『南島の神話』

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