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2015/09/17

「死人を大に忌み、死すれば家をすつ」

 見当たらないと思っていた記述をやっと発見。

死人を大に忌み、死すれば家をすつ。埋葬なし。棺を外におき、親族知己集飲す。(p.157、柳田國男『南島旅行見聞記』

 1921(大正10)年に、柳田が沖縄島を訪れたときにノートしたものだ。知念村の項で、久高島に「位牌なし」と書いた次に出てくるので、「家をすつ」は久高島のことを指すと思われる。

 死者が出ると家を捨てる習俗が、大正まで存続していることに驚かされる。しかも、土地が潤沢とはいえない小さな島において。この習俗の根強さ、普遍性を示唆するものだ。

 「死人を大に忌」むことと、久高島が神の島であることは対応していると思う。


『南島旅行見聞記』

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