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2015/05/31

化身・化生・転生・憑依

 霊力思考のもとでは、カミは人に変態するし、人もカミに変態することも、動物、植物に変態することも可能だった。蛇婿譚やエイ女房譚、化け猫等は、その思考の痕跡を示す民潭。物言う動物の系列も。

 霊魂思考の強まりとともに、そこに変化が生じてくる。

 1.トーテム

 人は、動物や植物、自然物の化身である。

 2.化生

 植物から人が生まれる。排泄物が宝物になる。人の死体から植物が生まれる(ハイヌウェレ神話)。

 3.転生

 人が死後、動物や植物に生まれ変わる。

 4.憑依

 人に動物が乗り移る(狐憑き)。人が人に乗り移る(六条御息所)。

 5.鎮魂

 人がカミ(神)になる(生き神、来訪神、祝女)

 6.感精

 カミが人(女性)に精を吹き入れる

 ラフだけれど、1~5とともに、霊魂思考の強度が高まると考えられる。この推移には、カミとしての動物や植物、自然物が、零落していく過程が対応する。言い換えれば、人間が自然から自身を区別し、神を至上のものとする一方で、自身を神として位置づける過程だ。

 6だけは別系列で、性認識を得た後に生まれたものとみなした。

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