環状集落・環状列石・環濠集落
設楽博己による集落と墓地の変遷図が、分かりやすいので挙げておく。
左端は、縄文中期の「環状集落」。墓地を中心に円形に住居が配置されている。真ん中は、「環状列石」を中心に、住居が分散している。これは、縄文中期終末の気候の寒冷化現象にともなう人口減少と集落の小規模分散によるものだとされている。右端は、弥生期の「環濠集落」。集落の外に墓域が押し出されている。
これに生死認識と他界観を対応させてみる。
環状集落:死は生からの移行。生者と死者の区別のはじまり。他界は空間化の初期。
環状列石:生者と死者の空間の区別。他界の空間化の深まり。
環濠集落:生と死の分離。他界の空間化の完成。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント