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2015/03/18

霊力旺盛なイザナミ

 イザナギとの国生みに励むイザナミは、ヒノカガビコノカミを生んだ後に、その火の神に陰処を焼かれて煩ってしまう。その時の嘔吐からカナヤマビコノカミを生み、糞からハニヤスビコノカミ、尿からミツハノメノカミ、ワクムスビノカミを生む。

 オオゲツヒメのように、この後、身体から料理や、その死を代償に有用植物を出すわけではなく、イザナミはどちらかといえば黄泉の国でトーテム化するが、それにしても、嘔吐、糞、尿から神々を生みだすのは凄まじい。イザナミは旺盛な霊力を持っていると言える。

 イザナミの挿話をみると、大和朝廷視力は、稲作農耕の神として連綿としてきたが、彼らが稲作農耕勢力であったとは限らないように感じられる。彼らが霊力思考が優位なころの伝承を保持していたのかもしれないが、霊力思考豊かな在地の伝承を掬いあげたことも考えられる。


『現代語訳 古事記』

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