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2015/03/28

「弱められた霊力」と「弱い霊魂」

 考古学が教える実態を参照しながら、もう少し具体化してみたい(cf.「南西諸島における先史時代の墓制」(新里貴之)」。

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 遊動生活においては、「死体放置」と「台上葬」があった。定住移行、葬法としてこの2類型は継続された(#3,#4)。

 霊力が弱めらると、伸展位埋葬が現れる。この場合、再葬は行われなくなる(#5)。

 「弱い霊魂」は、「屈葬」と「埋められない埋葬」として現れる(#6、7)。

 「強い霊魂」でも、「屈葬」と「埋められない埋葬」は同じ(#8、9)。

 考古学が発掘しているのは、岩陰葬として、#3、4、7、9。埋葬としては、伸展位埋葬(#5)と屈葬(#6、8)。

 核になるのは、

 1.「弱い霊力」としての「死体放置」。
 2.「強い霊力」としての台上葬。
 3.「弱められた霊力」としての伸展位埋葬。
 4.「弱い霊魂」としての屈葬。
 5.「強い霊魂」としての屈葬と頭蓋崇拝。

 この5つを踏まえればよいのだと考えられる。考古学上の発掘が多いのは、「弱められた霊力」と「弱い霊魂」の葬法の跡だ。


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