琉球弧葬法の三角形
ぼくたちはここで琉球弧葬法を三角形として見ることができる。
●で示した埋葬と風葬は起点でもあれば終点にもなりうる。○で示した「骨の処理」は、当然ながら終点にしかなりえない。埋葬と風葬は、異なる思考の産物だが、ここに琉球弧では埋葬から風葬への矢印を存在せしめた。それは、埋められないという珊瑚礁の地理的環境がもたらした条件だった。
文明の段階でいえば、風葬から埋葬へという流れを辿る。その移行は島ごとにあるいはシマごとに進んでいった。しかし、農耕社会への移行がそのまま風葬から埋葬へと進展させていない。そこには埋められないという制約があったにせよ、風葬が厚い層として残存し続けてきた。
この二重層は、祖先崇拝と再生信仰、死穢とその欠如等の異なる態度の共存を、形づくってきた。それが琉球弧葬法の特異性を形成してきたと思える。
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