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2014/09/19

パーントゥの変身

 「来訪神祭祀の世界観-宮古島・島尻のパーントゥの事例から-」(本林靖久『宗教民俗研究』2001年)より。

 パーントゥへの変身。
 ・キャーン(シイノキカヅラ)をまきつける。
 ・つる草の小手には、ミーピ-ツナという縄を使う。スマッサリという悪魔祓いの行事で使われた縄。
 ・頭部に、マータ(先を結んだチガヤを射し込む)。魔除けの呪具。
 ・ンマリンガーの底のヘドロをつる草に塗りつける。
 ・仮面にも塗り、グシャン(杖)を持つ。グシャンはダンチクの茎。

 ンマリンガーで誕生し、海岸の闇に消え去る。

 仮面は、ウヤ(親)、ナカ(中)、ファ(子)の三つ。1966年の「宮古新報」では、百数十年前、赤、黒の二つの仮面が流れついた。老女の赤色面、老人の黒色面だったと記載されているが、他の報告、聞き取りからは確認されなかった。

 各ムトゥの参拝の時、古老の男性から酒を振る舞われる。祖霊としての性格を持っている。

 草装(蓑笠)をつける姿。「この世(現世)では死者の姿であり、あの世(他界)での姿であるということである」。

 メモ

 パーントゥは、祓いのために出現し、男神・女神と分かれておらず、農耕祭儀の意味は希薄。グシャン(杖)を持っており、精霊の化身という以外に、祖霊の要素も含まれている。

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