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2014/08/06

遷居からの推移

 もう一度、酒井卯作の『琉球列島における死霊祭祀の構造』から、遷居した葬法から家の外に死体を出すまでの推移を追ってみる。

1.死者が出れば家を喪屋とし、家自体は捨てた。
2.家をしばらく明けて外窯をし、家に戻った。
3.家の中にいるが、死者を出した家をはじめ喪屋(ムーヤ)と呼び、次に忌屋(イミヤー)と呼称を変える。
4.家の中にいるが、死者の褥移しをする。(cf.「褥(しとね)移しと忌屋」
5.蚊帳や網は、家を喪屋としたことの名残り(cf.「網の呪力」)
6.「家型の厨子瓶や墓所」は、家が死者の家だったことの模型。(cf..「遷居葬の成立」

 死者の家が、住んでいた家から、外の喪屋へ移り、墓に置く家型の厨子瓶に移行する遷移像を描くことができる。

 これらのことを念頭に置いて、環南太平洋との接点を探っていこう。

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