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2014/06/25

「火の神考」

 伊波普猷の「火の神考」(1929・昭和14年)。

 火の神。御年の神(稲の事を統べ知る神)に相当する「にらいの大ぬし」の分身ともいうべきもの。「にらい・かない」から渡来して、聞得大君御殿等に陳在し、御嶽等でも祀られていた。竈のあるところにはどこにも祀られている。

 「火の神(かん)がなし」、「おかまがなし」という。「御三つ物(もん)」というのは、竈の原始的形式、石を三個∴形に鼎立させたところからきた名称。

 火の神は日本の古代に於ける如く、やはり女神(めがみ)だと考えられている。
 作物に関する祈願でも火の神を先にして祖霊を後にする。家移(わたまし)の時の行列でも火の神がさきがけをする。他家の火の神を拝するのは禁物。家族専属の神。分家するときは、本家の火の神の香炉中の灰をわけて、新しく火の神を祀る。


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