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2014/05/30

75.「正月十六日の墓祭り」

 「正月十六日の墓祭り」(酒井卯作『琉球列島における死霊祭祀の構造』)。

 正月十六日は、もともと中国の信仰から発したものであろう。(中略)。琉球では唐栄の流れを汲む人たちか、大陸に学んだ琉球の学者たちが、墓制をはじめとして各種の先祖崇拝の信仰を普及させたことは想像に難くない(p.585)。

 常民社会における先祖崇拝の時代の上限は、おそらく幕末の頃だろうと考えている(p.585)。

 つまり、酒井は琉球弧の祖先崇拝を近代以降と見なしているわけだ。近代以降かどうかはともかく、祖先崇拝に傾斜する契機を考えることはできる。ひとつはトーテム原理が崩壊することにより、トーテム動植物との関わりが忘れられてしまうこと、次には再生が信じられなくなり、死者に対して信仰の比重がかかっていくこと、だ。


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