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2014/05/20

66.「位牌祭祀の現状」

 第六部、「屋内祭祀の構造」。第一章、「位牌祭祀の構造」。第一節、「位牌祭祀の現状」(酒井卯作『琉球列島における死霊祭祀の構造』)。

 世継ぎは長子に限っていなかった。久米島では末子継続は近年まで続いていた。生産基盤が弱いところでは、分家を促進させるだけの力がない。そのため家内に祀られる位牌も兄弟重牌になる。

 女性相続の禁忌もあるが、「聟入婚」が近年まで続いている。子供が大きくなるまで男が嫁の家に通った(p.508)。

 位牌は確かに死者の霊代(たましろ)としての意味をもっているが、霊代はそれを構成する一部にすぎず、家そのものが霊代である。「かつて死霊観念の濃厚であった時代には、家に死者の魂の残留を意識したがために、住居を捨てて転居したということもありえたのである(p.512)」。


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