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2014/05/03

49.「骨正月」

 「骨正月」(酒井卯作『琉球列島における死霊祭祀の構造』)。

1.四十九日の忌明けには死者になぞらえた餅を食う。
2.その餅も元をたどって行くと獣肉との結びつきが感じられる。
3.九州および琉球列島ではとくに死者の骨噛みの伝承が濃厚で、葬式に行くことを骨噛みに行くという話が多い。
4.琉球列島では今日その多くの土地で獣肉を供物として使うが、これは昔、死者の骨噛みを改めさせたという話がある(p.369)。

 与論のミニタヤマの笑い話もこの系譜の事例として挙げられている(p.366)。

・枕飯。これはカタチノメーといって食う。
・四十九日の餅。骨餅ともいうが、これを人体になぞらえて食う。
・折目行事前後にホネキリメシを食う。骨正月などともいう。
・改葬制度の土地、または火葬にしたときなど、骨を噛む伝承がある。またじっさいに噛んだ例もある(p.370)。

 枕飯のような忌の飯を食わないのが原則だったのではなくて、積極的に忌の飯を共食する慣行が先にあって、この習俗が衰退したのではないか(p.370)。

 すると、「骨噛み」に込められた意味が大事になってくるのだろう。


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