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2014/04/07

24.「はじめに(「霊魂観念の諸相」)」

 第二章、「霊魂観念の諸相」。第一節、「はじめに」(酒井卯作『琉球列島における死霊祭祀の構造』)。

 死を決定するのは肉体の死ではなく、霊魂の死である。霊魂の死というより、正しくは脱霊であろう。死という破局に直面したとき、肉体のほかにもう一つ、目に見えぬ(往々にして見えるときもある)霊魂の始末をしねかればならばならない(p.172)。

 この括弧書きがいい。「往々にして見えるときもある」。

 じつは琉球列島でもっとも興味があり、かつ参考になるのは、この霊魂観念のきわだった特性であろう。つまり、霊魂に対する考え方が具体的、かつ普遍的で、霊魂の自在性という、かなり浪漫的な様相が、死をめぐる諸習俗の中に遍在しているようにみえる。

 同感だ。この先の展開が楽しみだ。

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