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2014/03/18

4.「岩上葬」

 「岩上葬」(酒井卯作『琉球列島における死霊祭祀の構造』)。

 岩上葬とも言うべき形態もある。いわゆる岩上墓。酒井は、「万葉集」の一節を思い出してほしいと書いている。「高山の巌の上にいませつるかも」。高山の巌の上におられるままになってしまった。「おそらく山上の岩の上に死者をおいたとみられる」(p.25)。

 「岩上墓でもっともはっきりみられるものは宮古島多良間にある心海上人の墓所であろう」(p.27)。

野ざらしの葬法とちがって、その反面、死者を高きに祀ろうとした背景には、死者によってその尊崇をかちとることのできる階級があった。(p.28)

メモ
 岩上葬の樹上葬との相違は、樹上葬が、巫覡、巫女としてのユタ、祝女を中心としたのに対して、岩上葬が身分を根拠にしていること。共同幻想は個人幻想と分離し、社会は階層化。岩上葬は樹上葬の後と考えるのが自然だ。

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