« 『アフリカ的段階について』Ⅲ-2 | トップページ | 『アフリカ的段階について』Ⅲ-4 »

2014/03/09

『アフリカ的段階について』Ⅲ-3

 食べる物が採取できないで欠乏するとき、飢えるときのために備蓄しておくということは、紙一重で食べる物が実る木や草を栽培して備えるという考え方に連結し、接続している。この紙一重は時間ではなく、認識し実行するかどうかの問題だ。ただこの微小な紙一重は木にむかって(おまえは実をつけよ)とまじないをかけても、木の方で素知らぬ貌をしているだけで応じないという体験を反復することによってしか超えられない。いいかえれば異類であるという分離した感覚が萌生えてくることが必要なのだ。仕方なしに精霊を創りだすために司祭者や呪術師たちは、扮装して神のまねごとをはじめる(p.85 『アフリカ的段階について―史観の拡張』

 自然の擬人化が、人間を自然と同一の存在と見なすところから、人間を自然と分離するまで意識が進んだとき、自然は変えられるものだという認識に至る。異類としての分離感覚。そこで、精霊も創りだせるものとされ、仮面仮装の神身体をつくりだす。


 

|

« 『アフリカ的段階について』Ⅲ-2 | トップページ | 『アフリカ的段階について』Ⅲ-4 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87956/59190129

この記事へのトラックバック一覧です: 『アフリカ的段階について』Ⅲ-3:

« 『アフリカ的段階について』Ⅲ-2 | トップページ | 『アフリカ的段階について』Ⅲ-4 »