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2014/01/10

童名 ダキ

 東恩納寛惇の「琉球人名考(1924年)」(『東恩納寛惇全集 6』)に頼っても、与論のヤーナー、ダキに類するものは見当たらない。

 これは、「竹」を指すのではないだろうか。

 中本正智の『図説琉球語辞典』(1981年)を見ると、「竹の総称はダキ daki である」として、この系譜が琉球弧全域に分布している。

 同書では、与論は、ダイ[dai]とさだれている。これは、daki で、母音に挟まれたK音が脱落したものだ。竹はダイと呼ばれるが、ヤーナーの方は、ダキ音がそのまま残ったか、ダキというヤーナーとして与論に流入した、と想定される。

 これに近しいものは、マチ(松)だ。東恩納は、松は繁栄(さかえ)を表すとしているが、竹にもその含意はあっておかしいくない。あるいは、竹は生活に重要だったから、ナビ(鍋)やハマドゥ(窯)と同じ類型にあるのかもしれない。

『図説琉球語辞典』

 

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