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2013/12/20

家名・童名・学校名

 東恩納寛惇の「琉球人名考」(1924年)によると、「家名は公称しては、苗字又は名字と云ふが、普通俗称では、家(や)の名(な)(ヤ-ンナー)と云ふのである」(『東恩納寛惇全集 6』)とある。「平民には元来家名はない」とも。

 ついで、「童名」。「ここに童名と云ふのは、方語に「ワラベナ」と称せられるもので、表向の名以外に、家族若しくは親しき間柄で通用される呼称を意味するのである。尤も名乗を有しない階級にあつては、童名が即ち公私の呼称である事は云ふまでもない(p.364)。」

 と、いうことは、与論でヤーナーと通称しているのは誤用で、もともとは童名というのが正しいというわけか。いつの頃からか、「童名」を「家名」と呼ぶことになったということか。

 昭和のある時期までは、戸籍にある名を、ヤーナーに対して「学校名」と呼んだけれど、この対比のなかでは、ヤーナーは、家のなかでの名前、童名として矛盾を感じずに使うことができる。社会の場での名を「学校名」と言ったところが面白い。たしかに、子供にとって学校は最初の社会だ。

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