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2013/11/01

ただいまフバマ

 島に着いて作業を済ませて、いつものようにフバマに帰島の挨拶をした。

 夕闇迫る時刻。子供の時分はこのくらいの暗がりになるまでは遊んで、慌てて帰った。暗闇になってしまうと、帰り道の森の中はムヌたちの世界に早変わりするからだ。いや、そんな気がして怖かった。

 風は強く波はいつもより勢いがあって、潮の音を響かせていた。

 台風のダメージで廃墟のようなホテルからは照明もなく、久しぶりにここで味わう純粋な闇の訪れだ。浜も海も雲も蒼に染まる怪しいひと時。

 台風で緑を取られた浜の光景が、隆起したばかりの島の姿に戻ろうとしているかのように見えた。

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コメント

 なんか、気持ちわかりますね。

 東京の学生生活を終え船で帰郷する際、奄美大島が見えた時に涙が溢れたのを思い出します。
 いえいえ、奄美大島が沖縄県でないことは分かっていましたが、空気と言うか、匂いと言うか。。。そこからは『おもろさうし』の喜界ノロと同じルートで那覇港へ。

 まあ、台風は島を破壊し経済力を落としますが、"島の力" はむしろ内側から湧いてきますよね。 チバリヨーゆんぬ!

投稿: 琉球松 | 2013/11/01 19:24

琉球松さん


あのルートを辿ると、こみ上げるものがありますね。エールをありがとうございます。とおとぅがなし。

投稿: 喜山 | 2013/11/02 06:34

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