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2010/05/05

「普天間、徳之島移設を問う」2

 南海日日新聞に「『圏内』は政府の詭弁」とする松島泰勝の記事の続き。ぼくの怠慢で、3週間近くも前の記事だが、問題の本質は変わらない。

 私が住んだことのあるグアムでも現在、基地機能の強化が行われていますが、工事を行う企業、労働者の大半は島外に拠点を置いています。基地経済は島を植民地経済にします。

 徳之島に予定されているのはヘリコブター基地ですから、地元雇用も多くないでしょう。米軍基地はアジア憤輿世界情勢によって増減lされるという不安定性を持っています。基地依存の経済が形成されても、基地の削減時は一気に基地はなくなるでしょう。その時、島経済は大混乱となります。基地と補助金は「アメとムチ」に例えられますが、実際は「アメ」ではなく、「毒、麻薬」です。一度依存すると、それから脱して正常に戻るのが大変困難です。その意味で、徳之島は重要な選択を迫られています。

 基地により島外から投下されたカネによる小さな「経済効果」によって、多くの島の宝を失うことになります。その最大のものは、島の自治力の減退です。島外からカネが投じられ、カネの使い方を島外企業が決める。不労所得が入り、勤労意欲がなくなり、遊技場などで遊ぶ人も増えてくる。自らの頭を使い、互いに協力し合って島の自立を実現しようとする自治の力が失われたら、島は植民地そのものになってしまいます。

 徳之島では騒音問題が心配されていますが、基地は多くの被害を人間に与えます。暴行、殺人、ひき逃げ、酒気帯び運転、強盗、市街地へのヘリコプター墜落等、あらゆる犯罪や事故を米兵、またその家族が起こします。
その根底には米兵による民族差別があると思います。優越意識を持った米兵やその家族と同じ島で生活するのは精神的にもストレスが高まります。

 その他、基地内で使用される有毒物質の土壌汚染、川や海の汚染もあります。さらに、面積が狭い島では住民が移動できる場所も大きく限定され、島生活での閉塞感が高まります。

 もし戦争になったら、米軍基地のある徳之島は敵国から狙われる存在となります。ミサイルを撃ち込まれるかもしれません。敵軍が上陸したらl狭い島ですから住民も必ず戦争に巻き込まれ、多くの犠牲が出ます。狭い島々での戦争は必ずこの日ようになります。琉球、太平洋諸島における戦争の経験が示しています。l防衛省は離島防衛を重視し、海洋基本法を制定することで海や離島を守ろうと日本政府は考えています。

 つまり南の島々に日米両軍の基地、拠点を置く動きが活発に進められているのです。日本の最西端、与那国島にも自衛隊を配僻しようと鳩山政権は狙っています。琉球弧を戦場にしようとしています。「沖縄戦」のように、日本本土を守るために、琉球弧に戦場を限定しようという国家戦略です。

 琉球弧の全住民は、基地にリンクした補助金が「アメ」という幻想、「県外」という幻想を打ち破り、日本本土のために琉球が犠牲になるような歴史に終止符を打つ必要があると強く思います。

 「基地経済は島を植民地経済」にするという提言は、沖縄の経験から生まれた言葉だ。ぼくたちがその経験を生かすとしたら、充分にシミュレーションしなければならない。

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コメント

普天間基地の移設先は国民全体で考えるべきだなどと、愚か極まりないことを言う由紀夫シンパのコメンテーターがいる。
愚かな鳩山由紀夫の責任を国民に転嫁しょうとするのである。

投稿: 鳩山ルーピー由紀夫 | 2010/05/05 20:10

墜落の危険や騒音問題、治安、安全面は建設以前に考慮されるべきです。十分な土地の間隔をとるなど、また治安面を考えるなら治外法権を見直しするなど、あるいは米兵とその家族を島民から隔離するなど。

米軍が撤退した場合急に雇用も経済効果も途絶えてしまうという懸念については、防衛力の補完をするためにも長い目で今から日本の自衛隊を増強することでカバーするという考えが必要だとおもいます。

米軍にも日本の自衛隊にも反対だとなればそもそも話になりません。口先だけの妄想平和主義でシマは守れませんよ。

よく奄美や徳之島の地形(山が多い)とか地理的に沖縄の方が国防面でふさわしいという方がいますがそんなことはないと思います。
日本の領土、領海であればどこであっても国を守るために必要です。ないからこそ竹島や尖閣諸島のように不法上陸や資源の略奪、不法占領をされてしまうのです。

個人的には自衛隊の増強がなされるまでは米軍に頼らざるを得ないと思います。自国で防衛できるように自国の自衛隊まで非難するような方は無責任な妄想平和主義者だとおもいます。まるで責任のない人です。

投稿: あましん | 2010/05/12 01:18

もし米軍が出て行ってしまったらいきなり雇用もなくなって、しかも脅威にさらされるようになる?そんなことにならないようにはじめっから考えるとおもいますよ。
そうならないように注文付けた上で物事は進めるべきですし。空いた防衛力を埋めるのは念願の自国の日本自衛隊しかないです!
平和の為に他国に強請(ゆす)られない、自分のことは自分で守れる国になってほしいです。
他国に盗まれている海底資源(石油や天然ガス)漁業資源を取り戻さないのでしょうか?
言えば分かる話し合いすれば平和になるとおもっている人は世間知らずです。これまで何十年も話し合いを重ねてきて何一つ意味がなかったことを知らないのでしょうか?
外国はそんなに甘くないですよ。

投稿: あましん | 2010/05/12 01:31

あましんさん

お返事遅れて済みません。

最近、メディアの語り方はアメリカへの直面を回避する構造になっている気がしてきました。ここが課題だな、と。

投稿: 喜山 | 2010/05/30 16:23

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