160Q時制からの脱出
『1Q84 BOOK 3』は、主人公の二人が1Q84年を脱出して1984年に帰還するところで終わる。入ってしまった入口を出口として逆から辿り直すことによって。
強引な引用だけど、奄美は、奄美が160Q時制から脱出するのはいつ、どのようにだろう。仮に徳之島への基地移設問題を160Q時制から生じるものと捉えれば、隣の沖縄島も160Q時制の中にいるのが分かる。あるいは加計呂麻島の伐採計画もそうかもしれない。
しかし二人の主人公が帰還した1984年が、もとの1984年ではないことを示唆して終わるように、160Q時制からの脱出は、現在の2010時制のなかにはないと思える。少なくとも、そこは「近代」ではない。
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