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2010/02/15

「反対以外の組織も始動」

 2月3日の南海日日新聞一面に、徳之島への基地移転問題の記事が載っている。反対表明と運動のことがメインだが、ぼくは「反対以外の組織も始動」の個所が気になった。

 一方で、移設問題に反対以外の立場で動く「基地問題を考える会」(森五十次世話人)も活動を開始していを森世話人は「3町長の拙速な反対表明は不可解。まず国の説明を阻くべき」と語る。現在、3町で各10人ずつの有志を目標に組織作り中。勉強会などを経た後、3町長に要望書を提出する予定という。

 反対一色なら言うことはない。けれどそうではないのだ。
 朝日新聞により詳細に載っている。

 「南北600キロ/普天間移設揺れる島」

 問題が明るみに出てから1週間。移設に賛成の声もじわりと出始めた。天城町でホテル業を営む宮田益明さん(63)は「島の10年後を考えると、今のままでは経済浮揚は難しい。基地は願ってもないチャンス」と言い切る。

 徳之島の基幹産業はサトウキビ。昨期の生産量は奄美群島最大の約27万トン。だが、農家1戸あたりの生産農業所得は150万円前後に過ぎない。昭和30年に5万人を超えていた人口は、現在約2万6千人と減り続けている。

 基地の整備や5千人以上と言われる基地関係者の転入だけでなく、国による振興策も考えられ、「働き口も増え経済振興につながる」というのが賛成派の見立てだ。徳之島観光連盟会長も務める宮田さんは「感情論ではなく、島の置かれている現状を冷静に考えなければ」と話す。

 組織化の動きも進む。徳之島町の自営業森五十次さん(65)は、自営業者や土建業者らを集めて「基地問題を考える会」をつくる計画だ。「基地に反対する人の思いも理解できる。だが、基地ができたらどんなメリットがあるのかを政府から聞くだけでも意味があるのではないか」。近く3町長に対し、政府・与党との話し合いの場に着くよう要請する予定だ。

 この半世紀で人口は半分近くに減っている。経済振興にまたとない機会という捉え方だ。ぼくも年末年始を与論で過ごし、中心になる商店街でシャッターが増えているのに驚いた。徳之島も同じ状況なら、こうした声が出てくる根拠のあることは分かる。

 奄美の命運を大きく左右する問題であり、今後も注視していきたい。


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コメント

隣の島に基地問題が浮上し、個人的な感情も交え、徳之島は反対一色と思っていました。
3町長の意向とは違う組織もあるのですね。
一つの視点ではない記事に、なるほどと感心しました。
ありがとうございます。

投稿: いぇらぶ | 2010/02/15 19:17

いぇらぶさん

コメントありがとうございます。

そうなんです。基地建設を望む声の切実さ、安易さに耳を澄まし応えていかないと、反対も底が浅くなってしまう気がするのです。

投稿: 喜山 | 2010/02/16 08:35

数年前、テレビで徳之島を特集してました。
選挙があるたびに島がふたつに割れること、それは利権が絡んでいるからだと。

種子島の隣にある馬毛島も基地移設先として話題になりましたが、あの島、かなり怪しい。
貨物のハブ空港にするといって、島を平坦に整地する工事を続けているんですよ。ハブ空港の計画は決まってないのに。荒地になって海に土砂が流出して汚染が問題にもなっているようで。

投稿: kayano | 2010/02/17 09:52

kayanoさん

馬毛島、防衛省の案だったんですかね。
小さな島は目をつけられるのは露骨ですね。

投稿: 喜山 | 2010/02/21 18:24

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