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2010/02/20

「薩摩侵攻401年」展望

 2月11日、沖永良部島でえらぶ郷土研究会例会が開かれ、そこで「薩摩侵攻401年」も話題にのぼった(「南海日日新聞」2月12日)。

 【沖永良部総局】えらぶ郷士研究会(先田光演会長)の第7回例会は11日、和泊町の和泊字公民館であった。町内外の3氏が発表し、会員ら約30人が参加。野鳥の生息に適した環境保全の重要性や「薩摩の琉球侵攻401年」の展望などを考えた。
 南海日日新聞の久岡学記者は取材者の視点で薩摩侵攻400年を語った。研究者への取材や琉球新報との連載企画を回顧。奄美内外で約40回開かれた関連行事の意義に触れ、「島の人々は差別体験から歴史を語りがちだが、圧政や搾取だけでは語れない歴史がある。
奄美にとって400年問題は過去のものではなく、今を考える問題。401年目の今年は近現代の問題を掘り下げ、未来への指針にしたい」とまとめた。

 日本野鳥の会の中村麻理子さんは昨年6月に沖永良部島で県内初の繁殖を確認したセイタカシギ(県絶滅危惧Ⅲ類)の観察結果を報告した。繁殖地は和泊町谷山の洪水調整池。中村さんは「水生昆虫を食べる鳥にとって水辺は貴重な生息環境。少しでもこのような場所を残してほしい」と語った。
 先田会長は与論島へ赴任した薩摩藩役人の子孫(県本土在住)と島妻の孫らが交わした書簡などを紹介。「猿渡家文書」を基に交流の様子を解説した。

 薩摩侵略にまつわる問題だけではなく、動植物のことも取り上げられているのが印象的だ。学ぶことに意欲的な沖永良部らしい幅の広さだと思う。「猿渡家文書」に関する先田光演の解説を特に聞きたかった。



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