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2010/02/08

「方言の発音は南方系」

 島尾伸三が1月30日、名瀬で講演している。(南海日日新聞1月31日)

沖縄大移動市民大学で講演

沖縄大学移動市民大学・in奄美大島「奄美と琉球-その魅力」が30日、奄美市名瀬の県立奄美図書館で始まった。写真家の島尾伸三さんがシマユム衣文化の成り立ちや現状について講演し、「単語だけ見ると日本語のルーツと言われるが、発音は南方系のものが残っている」などと語った。 同大の「清ら島づくり南西諸島高大連携プログラム」の一喝第1部は緒方修教授が講話後、奄美高校生が手話コーラスを披露した。

 島尾さんは子ども時代の思い出やアジアの旅行経験を織り交ぜながら語った。奄美と沖縄の三線の弾き方の違いも引き合いに出しつつ、「昔は誰でも簡単な唄を歌っていた。今はショービジネス化され、子どものころの唄は消えた」と変わりゆく島唄文化を惜しんだ。

 驚いた時に発する「はげー」の「げー」部分など、奄美方言にはのど付近で発音する「グロッヌル音」が存在するとし、「広東語やベトナム語、マレー語にもある」と指摘。音譜は基本語彙が共通であれば同一とみなすが、「奄美と沖縄は一つの言葉でもさまざまな方言があり、一致しない」と語った。
 さらに日本語が国内で標準語化していることから「各地の方言が淘汰され、複雑な感情表現ができなくなってしまう」と警鐘を鳴らした。

 この講演、聞きたかったなあ。与論では、「はげー」は「あっしぇ」となり、口蓋化しているように、島によって言葉は「一致しない」多様性を持っている。また、「方言が淘汰され、複雑な感情表現ができなくなってしまう」のは、複雑な言い回しがなくなるからではない。たとえば単語、「はげー」ひとつとっても、方言でなくては開けない世界があるからだ。

 島尾は、どうあっても本土日本語と関連づけたがってきたこれまでの奄美、沖縄の言葉に対して、南方とのつながりを思い出させようとしている。それはほっとさせてくれるものだ。


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加計呂麻島大規模伐採計画に関する新情報。

 「屋久島から加計呂麻チップ工場問題について」(あまみ便りblog)


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コメント

お久しぶりです。
加計呂麻島というとミホさんと島尾敏雄が出会った島でしたね。
最近は「琉日戦争」の上里さんが奄美の歴史も研究対象にしているみたいですね。
「琉日戦争」が急激に売れ始めたようです。アマゾン書籍順位で3000番台になってます。
下記の池澤夏樹の書評効果でしょうね。
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/archive/news/2010/02/20100207ddm015070004000c.html

投稿: kayano | 2010/02/09 02:27

ついでながら、ツイッターを左サイドに二枠設置してますが、その方法は難しいのでしょうか。

投稿: kayano | 2010/02/09 02:29

やっぱりTBできていないのかな・・・

与論の方言のことで。

“わいっ!”と連発してる方がいました。

どういう意味だったんですか?
口癖??

投稿: kemo | 2010/02/09 17:11

kayanoさん

奄美の研究が増えるのは嬉しいです。

ツイッターの設定は、上は、ツイッターの画面で、下は「 TwitStat.us」で、色とサイズを指定すると簡単にできます。

下もツイッターで設定できるんですが、1つしか有効にならないので、別のところで設定したんです。

投稿: 喜山 | 2010/02/11 12:43

kemoさん

TB、どうしてでしょうね(残念)。

「わい」は、wao みたいなもです。
「おや」、「まあ」という感じ。

投稿: 喜山 | 2010/02/11 12:45

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