« 「代替案『容認やむなしか』 復帰の付属書に明記」 | トップページ | 「文学が語る『薩摩侵攻400年』」 »

2010/02/28

「『宣言』で知事に公開質問」

 19日、「鹿児島県の歴史認識を問う奄美の会」は、知事伊藤に向けて、鹿児島・沖縄県の交流拡大宣言に対する鹿児島の歴史認識を問う公開質問状を提出した(「南海日日新聞」2月20日)。

 鹿児島県の歴史認識を問う奄美の会(奄美代表・薗博明さん)は19日、伊藤祐一郎県知事に対し、「交流拡大宣言」に関する公開質問状を提出した。昨年11月の沖縄・鹿児島交流拡大宣言が住民の頭ごなしに行われたことを問題視した上で交流事業の内容などを質問。鹿児島側の歴史認識についても回答を求めた。

 公開質問は県大島支庁を通じて提出した。質問は①「沖縄・鹿児島連携交流事業」と「交流拡大宣言」②鹿児島県の歴史認識③県知事との話し合い-の3点。交流拡大宣言については「県当局は奄美で準備を進めながら開催日ぎりぎりまで告知しなかったのはなぜか」「宣言には『鹿児島県の過去400年の出来事や成果を踏まえ』とあるが、それを明らかにしてほしい」「交流事業の中身を示してもらいたい」と質問。

 歴史認識については近世から現代まで奄美の民衆が経験した事例も踏まえて質問。「鹿児島県と奄美の将来を共に考えていくため」県知事との話し合いを求めた。公開質問は回答期限を3月31日と指定した。

 「問う会」は昨年発足した「交流拡大宣l言の中止を求める会」を改称した。この日、大島支庁記者クラブで会見した奄美代表の薗さんは[島津の侵略400年の時間的区切りは終わったが、提起された課題は何も解決していない」と指摘した。

 鹿児島側(仙田隆宜代表)とも連携しながら問題に取り組んでいく方針を示した。

 ぼくたちが身にまとっている諦念と摩擦回避の習性からすれば忘れて終わろうとしてしまいがちになるが、忘れない、として公開質問状を提出するのは意義がある。ここには知事との「話し合い」も提起されており、対話への通路を開こうとしているのも注目される。

 奄美と鹿児島との矛盾を最大限に引き受けた在鹿児島の奄美から、この問いが発せられていることが何より重要なことだと思う。


|

« 「代替案『容認やむなしか』 復帰の付属書に明記」 | トップページ | 「文学が語る『薩摩侵攻400年』」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「『宣言』で知事に公開質問」:

« 「代替案『容認やむなしか』 復帰の付属書に明記」 | トップページ | 「文学が語る『薩摩侵攻400年』」 »