「奄美と沖縄をつなぐ」DVD
ゆうべ、預かってもらっていたDVDをピックアップに琉琴へ。「奄美と沖縄をつなぐ」イベントのDVDを作ったのだ。
唄者のひとり、熊倉さんにさっそく、「見ますか?」と言われたものの、自分を見る気には到底なれなく、「遠慮しときます、生ビールください」と注文。でも、出来立てのDVDを眺めてるうち、コンサートの部は2巻のうちもう1巻なの確認すると、俄然、観たくなってきて、「やっぱりこのコンサートのとこだけ見せください」と、店内で流してもらうことに。
当日は、トークセッションが終わったあとは、引き続き議論したりあちこち歩き回ったりしたので、半分も観れていないくて、イベントの全体観がまだないのだ。主催者とはイベントを観賞できない人のことなのだ。
でも、藤木勇人さんの噺からコンサートを通して観て、本当によかったなと思えた。やってよかった、と。
トークセッションの冒頭でも話したが、「奄美と沖縄をつなぐ」というテーマはとても個人的だと思っている。で、イベントが開催されるまでの日々は、個人的な関心に過ぎないことで呼びかけを行っていることに内心、慄いていた。それは本を書くのとは違う経験だった。本もきわめて個人的な関心から出発するが、それをどれだけ普遍化できるかと心血を注ぐのも個人的だ。そして本になってしまえば、あくまで個人のものとして提出することができる。しかしイベントは、多くの人を巻き込み、多くの人に来てもらわなければいけない。なんてことをしてしまったのだろう、こんなテーマ誰も関心を持つはずがない、と落ち込んでいき、思うように動けなかった。心がそちらへ開いていこうとしなかった。逃げていたい気持ちだった。もちろんそれは傲慢なことで、その間も持田さんはじめ多くの方たちが動いてくれていたのだった。
そんな心境からゆうべ解放された。イベントの終了ではなく、自分も観客のひとりとしてコンサートを楽しんでやっと解放された。
で、言うのが遅いけど、この違うけれど同じ、同じだけれど違う唄の流れを辿るのはとても面白い。「新感覚」そのものだった。新規なアレンジなどもちろん施していない。唄者はその道の本格的な方ばかり。でもそれが一堂に会すると、不思議な感じたことのない世界観を見せる。その理由のいったんは、ビートルズの『サージェント・ペパーズ』のように唄と唄のあいだに切れ目がなく(短く)、編集された作品のように仕上がっていたからかもしれない。これができたのは、一人ひとりの唄者の唄がプロフェッショナルで、しかも場の流れに乗ってやってくれたからだ。魔法のような時間が流れたんだなと思う。やってよかった。安堵。
さて、このDVD、お売りいたします。
・「奄美と沖縄をつなぐ」DVD 3000円
・「奄美と沖縄をつなぐ」DVD 4000円(パンフレット付き)
この二つのパターンです。関心のある方はメールをください。お分けいたします。
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