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2009/12/12

「奄美の農 次世代へ」

 awaさんが言っていたのはこれだったのか、と気づいた。

 農業・農村の在り方について提案活動を展開している住民参加型のキャンペーン組織KAMあまみ(かごしま・アグリ・ミュージアム)21主催のシンポジウムは2日、「次代につなぐ奄美の農-さとうきび伝来400周年を迎えて」をテーマに与論町であった。基調講演で原口泉鹿児島大教授は奄美における黒糖製造技術の革新の歴史などに触れて「現在に生きるわれわれも先人以上の努力を積み重ねていかなければならない」と提言。農家らによるパネルディスカッションでは環境に配慮した農業展開の実践例の紹介や、営々と島で作り続けられてきたキピ作の重要性を指摘する意見が出された。(「南海日日新聞」12月3日)

 原口泉が与論島で講演。しかも、こともあろうに題目は、「奄美のアイデンティティ」に触れるものだった。

 原口教授の演題は「さとうきびの歴史が伝える奄美のアイデンティティー」。講演では、薩摩藩時代の圧政に触れつつ当時の島民独自の黒糖製造技術改良の歩みを紹介。白糖製造の歴史にも触れて、キビ関連の産業遺産が自然とともに奄美をアピールする素材になりうるとの考えを提示した。

 与論に来たと聞いた時、艀に揺られて港に来る時代だったらぼくならそのまま本船に帰して上陸させない、などと物騒なことを想像したが、よりによって、原口泉に「奄美のアイデンティティ」というテーマを渡してしまうとは。それを言う資格からも動機からももっとも遠い人間に、奄美の島人自身が考えるべきテーマを話をさせるなど、ぼくには考えられない。例によって、能天気な高音でしゃべりまくったのだろうか。

 ぼくはこうやって柄悪く言うが、与論の人は、おだやかで鷹揚だからその場を静かに見守っただろう。しかし、その中味は、まっとうさをまといながら奄美のアイデンティティから程遠いものであることはバレバレであることを当人は知るべきだと思う。

 KAMあまみ21は1998年の発足以来、群島内を巡回してシンポジウムを開催している。与論シンポジウムには島民ら350人が来場、第9回あまみフォト農美展の表彰式もあった。パネルディスカッションには農水省農村振興局の齋藤晴美次長がコメンテーターとして参加した。

 350人の与論の人はどう感じただろう。奄美の自立は課題が多い。


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コメント

内容とは直接関係ないのですが、30年程前奄美の島々を知っている方にお会いしました。その時、ポンポン船?「はしけ」の話を楽しそうにしていました。今はフェリーが着くんだね~と驚いてましたが。この記事の中で、「艀」の字を見つけて、ついコメしました。初めて知って。。。いつくらいまで艀で上陸していたんですか??

投稿: kemo | 2009/12/12 20:03

はじめまして。

沖永良部島ウミガメネットワーク リーダーの44です。
KAM奄美にパネラーとして参加しました。

原口さんはサトウキビの薩摩藩へもたらした恩恵という本土側からの視点での講演でした。確かに真逆の講演でしたよ。

懇親会のときに来年度喜界島でKAM奄美がサトウキビの歴史を中心に開催される予定ですが、奄美から見たサトウキビの各島々の歴史を強くPRいていこうとの話が出ていました。
来年度のKAM奄美のシンポジウムに期待したいですね。

投稿: 44 | 2009/12/13 13:53

kemoさん

遅くなりました。与論の場合、1979年に供利港ができるまで艀を使っていました。上下する艀から呼吸を合わせて抱えられるように本船に乗りました。

44さん

遅くなってごめんなさい。パネラーとして参加されたんですね。そういう方の声が聞けて嬉しいです。
来年の企画、楽しみです。

投稿: 喜山 | 2009/12/20 16:35

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