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2009/11/06

コミュニティサイクルと松丸本舗

 水曜の昼、コミュニティサイクルを使ってみた。マリオン横のトラベルゲートで申し込んで、その足で電気ビル横に駐輪してある自転車に乗る。昼ごろは暖かくて、自転車を走らせるにはいい天気。左手に皇居、右手に東京駅を眺めながらビル街を突っ切るのは気持ちよかった。

 丸の内のビルの前でいったん停止、駐輪場にオートロックで止める。ところが、施錠されてないと思い、自転車を抜いたところ赤ランプがついて施錠できなくなってしまった。で、パンフレットをみて電話して問い合わせると、赤ランプのついている駐輪スペースをモニタリングしてくれて、隣に止めてくれればいいとアドバイスを受けて、そうした。「いま10番に止めていただけましたね?」と、これもモニタリングされている。

 コミュニティサイクルは、初期登録料で1000円必要だが、あとは30分以上につき100円と、小さく続く。専用の駐輪場を使わなくてはいけないので、今回も目的地までは行けず、途中の駐輪場に止めて歩いたのだった。あ、もしかして、チェーン式の鍵を持ち歩けば、目的地まで行って留めておくこともできるかもしれない。それがルール違反かどうかは確認してないけれど。

 ときに、向かった先は、丸の内オアゾは丸善の「松丸本舗」。松岡正剛が丸善にプロデュースした書店内書店である。久ぶりにこだわりの書棚を見た。本ではなく、書棚をでばらせて書棚にものを言わせ、そこにPOPも書いてあったりした。棚のあいだの通路は曲線を描く。真ん中の行きどまりのところは、エロスの棚で、本を見て歩くのが、子宮を目指したり離れたりしているようでもあれば、路地を行ったり切ったりしているようでもあり、また城の内部を行き交うようでもあった。要するに、きっとそう広くはないスペースだろうけど、飽きずまた見終わることがなかった。上の棚には手が届かない。そこは脚立?を使って手にとってみたりした。本は必ずしも背表紙を見せて立っているわけではない。並ぶ本たちの前に、横に積まれていたりする。また新刊だけがあるのでもない。古書もある。個人の書棚と書店と図書館がミックスされたような空間だった。琉球弧の書籍を一堂に会したらどんな棚編集ができるだろう。想像は膨らんだ。また行ってみたい。

 帰りは、ふたたびコミュニティサイクルを使って有楽町に戻った。快適だった。考えてみれば、コミュニティサイクル「松丸本舗」も実験的な試みだ。成功するといいと思う。


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