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2009/10/28

「鹿児島・沖縄 歴史・交流促進シンポジウム」

 あまみ庵の森本さんから、「鹿児島・沖縄 歴史・交流促進シンポジウム」の案内を見せてもらった。

 やっぱり具体的に見ると、ぼくの最初の反応は過敏だと思う。でも同時に、残念な想いも確認せざるをえない。

「鹿児島・沖縄 歴史・交流促進シンポジウム」の開催について

1.目的
 沖縄県や奄美地域、特に沖縄県においては、琉球出兵についで格段の思いがあることから出兵から400年を機に改めてその事実を掘り下げ、琉球の置かれている現状を問い直そうとする動きが見られる。
 現在、沖縄県との間では、県政だけでなく産業をはじめ様々な交流がなされているが、県民が、このような歴史や各地域住民の思いなどを正しく理解することこそが、今後の交流を大きく発展させていく上で重要である。
 このため、出兵から400年のいま、歴史学者や経済人等によるシンポジウムを開催し、県政や県民レベルの交流を深め、経済を含めた、未来に向けての発展的な交流の拡大を図る契機とする。

2.内容
(1)主催者挨拶(鹿児島県知事)
(2)基調講演
テーマ「薩摩及び琉球それぞれの立場から見た出兵の背景・歴史」
講演1:紙屋敦之氏(早稲田大学享受(日本近世史)、鹿児島出身)
講演2:上原兼善氏(岡山大学特任教授(日本近世史)、沖縄出身)

(3)パネルディスッション
  テ一マ「経済・文化・子どもたちの交流の今と将来に向けて~さらなる交流拡大を目指して~」

1.コーディネーター
 宮廻甫允氏(鹿児島大学教授)

2.パネラー
経済
1.大城肇氏(琉球大学副学長)
2.水野雄司氏(日本政策投資銀行南九州支店長)
3.水村由美子氏(ドリーきかく有限会社代表取締役)
文化・子供
4.長嶋俊介氏(鹿児島大学多島圏研究センター教授)
5.出水沢藍子氏(作家)
6.園田明氏(NPO法人奄美スポーツアカデミー理事長)
7.多和田真一氏(沖縄県宜野湾市スポーツ少年団団長)

(4)両県の若者による未来に向けた交流メ・ツセージ
  -パネルディスカッションの成果を踏まえ-

(5)アトラクション
   中孝介氏による島唄など両県に馴染みのある歌曲の披露など

3.開催日時
平成21年11月1日(日)13:00~17:00

4.開催場所
南日本新聞社・みなみホール(鹿児島市与次郎1丁目9-33 Tel 099-813-5003)

5.対象者
 一般県民等

6.入場料
無料

 最初から躓いてしまうのだが、「沖縄県や奄美地域、特に沖縄県においては」と、奄美は顧慮なく飛びこされてしまう。なぜ、そうなってしまうのだろう。奄美もまた、特別な想いを持ってこの年を迎えているのだ。あとの文脈をみると、ここで奄美の段は終わり、両「県」の問題に移ってしまっている。

 県知事の挨拶はともかく、基調講演はほっとする、というか聞いてみたい。お二人とも、時勢になびいたり威を借りたり頬かむりしたりはしない(と思う)。紙屋は鹿児島出身だが、事実の前に薩摩的史観は関係なくなるし、上原は『島津氏の琉球侵略』では、奄美まで視野に入れた包括的な論考をものにしている。

 しかし残念だけれど、お二人の書いたものも、侵略後のことになれば、奄美のことはあっと言う間にフェイドアウトする。やはり、奄美のことは奄美の人ですくい上げるしかないのだと思うところだ。

 パネラーのなかで、奄美の切実さに触れてくれる人のいるのを願う。

 対象者は、「一般県民」だそうだ(苦笑)。


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