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2009/09/26

「奄美が食い物にされている現状を県当局が見て見ぬふりをする」

 奄美の建設業者の告発により、元請けの共同企業体、JVの不正が明らかになった。

 JVが手抜き工事指示、鹿児島県が指名停止 瀬戸内・勝浦トンネル

 鹿児島県発注のトンネル建設工事に絡み、元請けの共同企業体(JV)がトンネル崩落防止用の鋼鉄柱を無断で切断、県から指名停止処分を受けていたことが24日、分かった。JV側が地元の下請け業者に切断を指示していた。

 この記事自体、あまみ便りblogの「奄振の陰」で知った。水間さんは、紙面に続く記事も引用してくれている(全文は「奄振の陰」で読んでください)。

 奄美群島の複数の建設業関係者によると、大手による「地元いじめ」は後を絶たない。
 下請け間の請負工事や資機材使用は、元請けや1次下請けがピラミッドの頂点に位置して差配。末端業者は元請けの意向として、県積算の半値ほどで請け負いを「強要」されることも多い。この差額が元請け周辺に”配分”されるという。
 また、元請けと親密な関係にある関東や関西の会社を潤わせるため、直接仕事に関わる地元業者との間にこれらの会社を割り込ませ、中間マージンを引き抜くこともある。多くの業者が「奄美に回ってくる利益はスズメの涙ほど」と嘆く。
 拒否するのは可能だが、「次に仕事がもらえない」「赤字でも人や機材を余らせるよりはまし」と、多くの業者が受け入れている。

 よく告発したと思う。そして南日本新聞はよく詳細な記事にしてくれたと思う。

 この「いじめ」にあっているとされる、建設業者すら、地元では、政治-経済の強者である。これらの記事が正確であるとしたら、内部で無力感とともに語られてきたことが、珍しく明るみになった例ではないだろうか、

 そんな滅多にないことが起こったのなら、奄振のいじめの構図にとどまるだけでなく、奄振の在り方そのものを見返す契機になってほしい。


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