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2009/06/07

「沖縄経済-内発的発展の鍵-」

 昨日の東京は雨。子どもの運動会が順延になったので、それならば、と久しぶりに法政大学へ、「沖縄経済-内発的発展の鍵を握るもの-」を聞きに出かけた。

 「沖縄経済-内発的発展の鍵を握るもの-」

 清成さんは本を20年ほど前に読んだことがあるが、ご本人の話を聞くのは初めて。一方、松島さんは、先日の沖縄タイムスの書評へのお礼を伝えねばという想いもあり。
 
 それぞれ、講演メモをとった。


◇清成忠男

 工場誘致への期待。格差是正論。

 石垣島、西表島で議論。内発的発展論。
 ○○起こしのルーツは八重山にある。

 沖縄健康バイオ産業

 鍵は企業家活動


◇松島泰勝

 1972-2008 沖縄振興開発資金
 9兆3997億円
(7兆8893億円 公共事業)
 
       人口   産業構造
 1972  96万人 第1次 7% 第2次 28% 第3次 67%
 2005 137万人 第1次 2% 第2次 12% 第3次 90%

       県民所得 財政依存度 観光客数
 1972   44万円    23%   44万人  324億円
 2005  202万円    37%  587万人 4240億円

 「観光植民地」

 振興開発と基地がリンクするようになる。米軍再編交付金。

 国頼みの発展は止めるべきではないのか。

 沖縄の自立経済
 島のなかで経済が循環する。地産地消。

 「市場」だけではなく、「再分配」「互酬」

 公民館、共同店、憲章、コモンズ

 内発的発展。完成形ではなく過程。


 対談のところでは、質問を投げかけた。清成さんへは、奄美(大島)には、大学を希望する声があるがどう評価するか。

 長野県の飯田市、東京の三鷹など、大学はないが、大学のネットワークを巻き込むことはできる。鹿児島側は、それに対する関心は低いですね、と清成さん。

 松島さんには、ゆいまーるの自治で得られる各島の知見を琉球弧をつないでリリースしてほしいということ。たまたま与論でも、瀬良海岸の護岸工事の計画がまたぞろ持ち上がってきている。島は小さいから知らない間に役所や企業が進出してしまう。それを食い止めるのに、各島の知見を結集したいという想いからだった。

 松島さんは、人と人の出会いが何よりも大事ということ。また、「海の中の島」ではなく「島の中の海」という感覚で島をつなぎ、島同士で助け合うことも島の自治であると答えてくれた。


 終わったあとは、松島さんに小判鮫する気分で、法政つながりの方々、藤原書店つながりの方々と飲み話をさせてもらった。沖縄の人口は、奄美の約10倍。それだけディスカッションする相手もいるということ。それが羨ましくもなる夜だった。


◇◆◇

 J-WAVEでJOE奥田さんが奄美大島の魅力は夜の森にあると話すのを聞きながら、これを書いた。

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コメント

瀬良(シーラ)海岸の護岸工事については、後背地の住民よりの要望、陳情が採択さらて20年が経過しています。
 私も 林務行政の担当として植栽などをしたことがありました。昨日も お客様の案内をしながら、このままでは
浜が削られてなくなることを想像しました。
 
 だれかが 打ち出さなければ
          ならないと思う。
  傍観者は  何でも言っていい。    

      やってみて  また 何かが生まれる。

        やりとほこの 
                 立場より。
    痴呆  のジジより。
     
      楽しく  やっています。

        オオゴマダラが  なんとかなりました。
             

投稿: awa | 2009/06/08 04:24

大学に関して、感じる事。

鹿児島側

関心はあります。サテライト講座もあるし。
でも、スタンスは鹿児島側。奄美側も何か腰がひけてる。

沖縄側
もしかしたら鹿児島よりも上から目線かもしれません。
同じ文化圏の中心から教えてあげるよ。といった感じ。

奄美からどうアプローチ、提案するのかを考えないといけないのかもしれません。

投稿: mizuma | 2009/06/08 08:15

awaさん

そんなに歴史があり、住民の要望もあるんですね。教えていただき、ありがとうございます。

そういう背景や事情を知りたいので、傍観者と言わずに教えてもらえると助かります。

投稿: 喜山 | 2009/06/08 08:47

mizumaさん

コメントありがとうございます。

何より、奄美を主体にした場である必要があるんだと思います。そのとき、名瀬に全部あるというのではなく、各島に何らかの講座の拠点とかあるといいなあと。もちろん、eラーニングもばりばりと。

で、道の島大学という、とか。(^^)

投稿: 喜山 | 2009/06/08 08:52

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