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2009/06/11

「ぼくたち」の広がり

 麹町の「黒うさぎ」で元同僚と飲む。仕事つながりの縁だが、『奄美自立論』を読んでくれた奇特な方。

 感想をじかに聞けるのはとても嬉しいものだが、質問にもはっとさせられる。

 本のなか。「ぼくたち」という二人称を使っているが、大和人である自分は含まれないのを感じてちょっと寂しかった、と。これは初めてのことではなく、草稿の段階で読んで、深い理解を示してくれた方にも、同じことを言われた。

 ぼくはすかさず、沖縄言説のなかで奄美が触れられるのはたぶん千分の一、鹿児島言説のなかで奄美が触れられるのはたぶん万分の一。どちらにしても、触れられることは滅多にない。だから、まず、自分たちは空虚じゃないことを確認しあうために、「ぼくたち」を連呼した。ただ、決して奄美外を含まないと思っているわけではなく、普遍的なことを語るという意味で、「ぼくたち」を使っているという面もある。

 でも、そうまくしたてた後、ちょっと無理がある説明かなと反省。で、この本を読んでほしいのはまず、奄美の人だから、「ぼくたち」にしている。次に、沖縄の人、そして鹿児島の人だ。と、ここまで説明して、そうか、ぼくはつまり、奄美に縁のない人がこの本を読んでくれるとは思ってもみなかった、ということに思い至った。そうか、それならそう感じられても仕方ないなあと思うのだった。

 気づかせてくれる問いかけに感謝である。

 「もう一杯」、「もう飲み物のオーダーは終わりました」と店員さんに飽きられながら、奄美尽くし議論の夜は心地よく更けていった。


Kurousagi_2

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コメント

同感しました。
   
  奄美の  クロウサギ
         ではないのです。
    ユウヌは・・・。

    沖縄の方々と接して   奄美とは
        やはり  違うと  感じています。
    言い本  なので   話題が
          出ます。
          モット  イイダシマショウ。

投稿: awa | 2009/06/11 11:37

awaさん

ユウヌはユナ。ユムドゥイでもユムヌでもありませぬ。

ぼくはヤンバルクイナに惹かれます。

投稿: 喜山 | 2009/06/12 09:30

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