弓削政己の講演内容メモ
桐野作人さんの「膏肓記」で、徳之島イベントの一端を知ることができた。
会場の雰囲気も見ることができる。ぼくはなんとなく、平均年齢が高いのが気になる。
いままで知らなかったことでは、弓削政己さんの講演内容。
弓削氏の講演の中で興味深かったのは、ぼくは特に、1と「調所広郷と島津斉彬の施策の違いとか、明治初年の大島商社についての通説の誤り」がどのように語られたかが興味深い。活字になるのを期待する。
①徳之島の戦いについて、島津側の史料発掘により、従来の通説の修正が迫られていることがわかったこと。
②島津氏による奄美直轄支配に冊封体制の影響があること。
③奄美諸島の代官支配は少人数であり、それが可能になったのには、奄美の島役人(与人など)を郷士格取り立てによって体制内化したことであり、債務奴隷の家人(ヤンチュ)発生などとも合わせて、島津氏の支配システムを奄美内部の階層構造の変化と関連づけて分析することが不可欠であること。
④近世の黒糖収奪システムの特質として、とくに島民の窮乏化はモノカルチャー経済における著しい不等価交換に基づくものだったこと。たとえば、酒の値段は大坂市場の24倍とか、等々。
ほかにも、調所広郷と島津斉彬の施策の違いとか、明治初年の大島商社についての通説の誤りとか、なかなか面白かったが、時間の関係で、一字名字政策などは割愛されたのが残念だった。
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400年イベントは、5/9、沖縄の「薩摩の琉球侵略400年を考える」、5/17、沖永良部の「琉球侵略400年シンポジウム <琉球>から<薩摩>へ ~400年(1609~2009)を考える~」が控えている。
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コメント
新刊情報
沖縄の榕樹書林から「島津氏の琉球侵略 ―もう一つの慶長の役」
(琉球弧叢書19 3,990円 上原兼善 2009/04)発行。
発行部数が少ないから、少し高額です。
http://www.gajumaru.org/catalog/product_info.php?products_id=122&osCsid=7317b31e305c48f04b194541bdb62a13
ボーダーインク社からも琉球侵略関連本が刊行予定だそうです。
投稿: kayano | 2009/05/08 07:18
kayanoさん
いつも情報をありがとうございます。
「島津氏の琉球侵略 ―もう一つの慶長の役」は、ぜひ読みたいと思います。
ボーダーインクからの刊行も楽しみです。関連本、意外に少ない気がするので。
投稿: 喜山 | 2009/05/09 08:01