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2009/04/13

オボラダレンは、「御誇り」から

 琉球松さん、shimanchuさん、森本さんの示唆を受けると、徳之島のオボラダレンは、大島のオボコリダリョン、喜界島のウフクン、ウフクンデールと同じですね。

 オボコリをもとにすると、

 obokori

 について、母音に挟まれたK音が脱音する東北や琉球弧の言葉の通則を該当させると、

 obori

 になります。

 ここで、oboriの語尾の「i」が同一行の「a」に転訛すると、

 obora

 になります。

 また、

 obokori

 を三母音化すると、

 ubukuri

 になり、ここで「b」が清音化し、語尾が「n」に縮退すると、

 uhukun

 を想定することができます。

 ここで、「オボコリダリョン」の後半の「ダリョン」の変化を問うていませんが、ダリョン、デール、ダレン、ダーニ、データ、デービルなどは、「ございます」の意のバリエーションではないかと見なせます。

 そこで、大島の「オボコリダリョン」、喜界島の「ウフクンデータ」、徳之島の「オボラダレン」は、どれも「大誇りでございます」を共通語源とした「ありがとうございます」の意の言葉だ解することができます。

 (オボコリダリョン)=(ウフクンデータ)=(オボラダレン)

 このつながりは、大島、徳之島が五母音化し、喜界島が三母音を維持しているのも、島の特徴を表しているように見えます。

 ※徳之島の「オボラダレン」


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コメント

 妥当な解釈だと思いますね。

 「大島(〜ダリョン)・喜界島(〜データ)・徳之島(〜ダレン)他」と、宮古島西部の「〜タンディ・〜ダンリ」も同系かもしれません。
 

投稿: 琉球松 | 2009/04/14 10:33

私も,琉球松さん同様,納得できる解釈だと思います。
喜界島の「ウフクンデータ」は,正確には「ありがとうございました」ですね。「ありがとうございます」は,「ウフクンデール」です。「デール」は,おそらく「デービル」系だと考えています。

ところで,別件ですが,メールで,「奄美の自立論」申し込みましたが,メールが喜山さんに送信できないようですので,書店もしくは通販で個人的に申し込みますね。いろいろご面倒おかけして申し訳ございませんでした。

投稿: shimanchu | 2009/04/14 21:28

琉球松さん、shimanchuさん

おかげで、徳之島のオボラレダンの語源(仮説)にたどり着けました。ありがとうございます。

> shimanchuさん

正確なアドバイスありがとうございます。
それと、メールのこと、すみません。気をつけてチェックしているのですが、受信を確認できないのです。
また、いつかの機会にお礼させてください。

本はぜひ感想を聞かせてください。

投稿: 喜山 | 2009/04/15 09:00

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