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2009/03/15

「僕はなぜエルサレムに行ったのか」

 村上春樹の「僕はなぜエルサレムに行ったのか」が読みたくて、「文芸春秋」を買った。オバマの演説に心を動かされることは無かったけれど、タモリの赤塚不二夫への追悼と村上春樹の授賞メッセージには心を動かされたから、惹きつけられた。

 戦争体験について、正面から父に聞いたことはありません。聞くべきだったのかもしれないけれど、やっぱり聞けなかったし、父もたぶん話したくなかったでしょう。父の人生が戦争で変わったことは確かだと思います。僕は戦後生まれで直接的な戦争責任はないけれど、記憶を引き継いでいる人間としての責任はあります。歴史とはそういうものです。簡単にちゃらにしてはいけない。それは「自虐史観」なんていういい加減な言葉で処理できないものです。(「僕はなぜエルサレムに行ったのか」村上春樹)

 自分の関心に引き寄せてはいるけど、いちばん印象に残ったのはこの箇所だった。「簡単にちゃらにしてはいけない」、という言葉。

 簡単にちゃらにしてはいけない。

 というか、ちゃらにできない。そう思って、四世紀も前のことを書いた。でも、流石に四世紀も前のことを問題視している自分がおかしいのではないか。そうも思うから、つい、励ましのように読んでしまうのだ。

 それはさておいても、いいインタビューです。受賞メッセージも英語と日本語で載っている。ジョン・レノンの好きなぼくは、「Of Walls and Eggs」から「Walls and Bridges」を連想してしまうのでした。


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