ファ行の言葉
古宇利島を「ふぃ・ふぃ」「くぃ・くぃ」と呼ぶことから連想したこと。ファ行の言葉。
fa: (kua:) 子
fi: (kui) 沖(の島)/向こうの
fu: 帆
fe: (pe:) 南
fo: ?
「子」「沖(の島)」「帆」「南」というそれぞれに欠かせない言葉が、風の音に消え入るというか、風の音に同化して差異をつくれなくなりそうな無声音で表されるのに心惹かれる。いまにも消え入りそうな音の言葉が、大切な意味を担っているのに惹かれると言ってもいい。
それは、なんと言ったらいいか、子どもの頃、ぼんやり縁側で陽射しを感じながらガジュマルの木立を縫って聞こえてくる風の音に心地よく身体を委ねた、あの時間の記憶につながるからかもしれない。それは、与論島のクオリアに触れている。
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