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2009/01/14

初校の提出

 昨日、「奄美自立論」の初校を出版社に送付しました。ふとどこかのページを開くたびに間違いが見つかるので、嫌になるくらいでしたが、一区切りです。こう何度も修正しなければいけないのは文章力のせいですが、それを棚上げすると、考古学のように地層をはがしていくような作業でした。

 最初は、内容として考え足りないところを直そうとします。それが過ぎると、センテンス、接続詞、語尾などの文章の流れの不備が目に付いてきます。それが終わると引用の不備に気づくようになり、それが段落つくと、「終わる」、「終る」の送り仮名などが目に付いてくる。ひとつを終えないと次が見えてこないという修練の足りなさに気づかされました。

 9年前、初めて本を書いたとき、編集者とのやりとりはすべてワード上でした。こちらが書いた原稿に、編集者がワード上で修正を入れる。戻ってきたものに対して、こちらもワード上で修正して返す。そんなやりとりでした。いまどきはそんな風にやるんだと合点したのでしたが、しかしそれは大間違いでした。あれから、ワード上で校正を繰り返したのは一度もありません。

 ワード上の原稿を、編集者はDTPで紙原稿で返す。で、最初は紙上に修正をするのも面倒な気がして、ワード上で原稿を修正して編集者に渡していました。するとあるとき、「修正は紙にしてもらわないと困ります」と叱られました。

 でもこのときまだ気づいてなかったのです。何冊目かのとき、つど修正を入れていこうとするぼくに対して、「校正というのは、自分の書いた原稿通りになっているかどかをチェックするもので、何度も修正することを言うのではありません」と、ベテランの編集者に叱られたのです。ぼくはそれまで、出版社が出てくるものは原稿通りなのは当たり前で、その上に修正を加えてくれているものと思っていたのですが、ではなく原稿通りかどうかを確認するのがポイントだったんですね。そんなこと思ったこともなかったのでびっくりしました。

 今回は、紙の上で修正をし、それにワードの修正も同期をとって、念のためワードのファイルも送るという二段構えでしました。いまのところ、これがベターなやり方かなと思っています。たとえば、URL表記なんかは手書きよりいは電子上のコピーの方が確実ですから。

 それにしてもいま思えば、最初に組んだあの編集者は、相当、新しいタイプだったんでしょうね。



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