奄美近代の第一声
イギリスで過ごし近代の何たるかに触れて帰国した丸田南里は、故郷奄美の実態を見て立ち上がる。よく知られたそのときの第一声がこれだ。
人民が作るところの物産はその好むところに売り、また人民が要する品物はその欲するところに購入すべきはこれ自然の条理なり。なんぞ鹿児島商人一手の下に拘束をうくる理あらんや。速やかにこれを解除し、勝手商売を行うべし。
大島商社の設立とその解体は、ある意味では西郷隆盛と丸太南里の闘いだったかもしれない。この丸太の第一声は、二重の疎外を解放せよ、とも聞こえてくるのだ。
丸太南里の第一声は、奄美の近代を告げたのである。この声はまだ意味を失っていない。
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コメント
nannri
hanaretemo
risou desu.
喜 の 姓 を もっとひもときたいと
思いました。
つんとん チョットん 神社にて。
投稿: awa | 2008/08/25 15:18
盛窪さん
喜界の「喜」は、アイヌ語でものの土台の意味があると聞いたこおがあります。
キキャは、段々になっている大地という意味になります。
説得力ありますね。
投稿: 喜山 | 2008/08/27 12:27