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2008/07/26

日本復帰の相対化

分離されて質的に窮乏化が極端に進んだ現実からは緊急避難的に「日本本土に帰るしかない」となったのも当然だろう。さらに、本土との歴史的文化的民族的一体感を基本とした復帰思想が、冷戦構造の中の「政治主義的判断」に「敗北」した経緯もふまえるならば、無い物ねだりを承知であえて言えば、奄美の復帰運動には「何のための復帰なのか」を問うことが欠落していた、と言えるかもしれない。『奄美戦後史―揺れる奄美、変容の諸相』

 奄美の日本復帰を相対化することができる杉原さんは誰だろうと思って、執筆者紹介を見ると、和歌山県出身の方なのだった。やはり、内部からの声ではなかった。

 ぼくは、復帰相対化の声をありがたく想いながらも、この言葉を、奄美の内部からの声として掴み取りたい。日本復帰の相対化は、ぼくたちの宿題だと、改めて思う。


「『北緯三〇度』とは何だったか-奄美の分離と復帰を考える-」杉原洋
『奄美戦後史』17



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