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2008/05/22

「何を残し、何を変えるか」

奄美が沖縄と鹿児島の谷間に位置し、双方の文化の影響を受けて今があるとすれば、それもまた奄美らしさ(個性)といえる。(『それぞれの奄美論・50』

 奄美を探求すると、そうなんだなあと痛感することだ。ぼくはそれを、琉球と大和の二重意識と考えた。与論島が琉球意識をもっとも高くし、奄美大島あるいは喜界島は、大和意識をもっとも高くする。ただし、それぞれが単独で100%を満たすことはなく、加算しても100%に満たない。そういう二重意識だ。

 ぼくたちはこの二重性を「これもあれも」という加算で獲得したのではなく、「これでもないあれでもない」という減算を経て獲得しなければならなかった。それが奄美の困難の背景にあるものである。この困難によって失ったものは大きい。けれど、一方、この困難によって失われなかった島のらしさは強靭だ。それが、双方の影響を受けている「奄美らしさ(個性)」を底で支えているものだ。 


「何を残し、何を変えるか」生島常範



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